禁酒法時代のシカゴを舞台とした、実話を基にしたドラマ。シカゴを牛耳るギャング、アル・カポネを摘発すべく命をかけて戦った男たちの物語。
アメリカの歴史に触れられ、かつストーリー的にもなかなか面白い作品だった。ギャングが街を牛耳るなんてマンガみたいな話だが、これが実話を基にしたお話とは。。。
見終わったあとに禁酒法について調べてみたが、えらく中途半端な法律を作ったもんですね。そのせいかどうか、ギャングが隆盛を迎えて命を落とした人がどれくらいいたのか。調べれば調べるほど、興味がわいてくる。
アル・カポネの狡猾さや残忍さもよく伝わってるストーリーだった。バットを持って野球の話をするシーンの何か起こりそうな不穏さがヤバかった。また、警察が腐敗しきっていたり、新聞記者たちがアル・カポネをまるで芸能人のように囲み取材したりと、当時の狂った情勢もよくわかった。
アル・カポネに立ち向かった４人の奮闘ぶりも見もの。証拠を残さないカポネを如何に追い詰めるか、報復の手を如何に掻い潜るかは観ていて飽きなかった。地下鉄の駅の階段のシーンの緊迫感は特に印象深く、最近観たどの映画のどのシーンよりもハラハラした。
ギャングものはこれまであまり観てこなかったが、大人になってその良さが分かるようになったのかも知れない。他にもいろいろギャングとかマフィアの映画をみてみたいなあと思った。
