1930年代、舞台はシカゴ。禁酒法の下、アメリカの夜を支配していたギャング、アル・カポネ、迫力十分に演じるロバート・デニーロの怪演は圧巻。
この巨悪に挑む若き財務官エリオット・ネス。演じたケビン・コスナーは、ケビン・コスナ―史上最もスタイリッシュかつ圧倒的にかっこいい。
そして負けじ劣らずにアンディ・ガルシアもカッコいい。
しかし一番痺れるのは本作でアカデミー助演男優賞を受賞した、サー、ショーン・コネリーの渋みと哀愁。
デ・パルマ流の切れ味ある鮮烈な映像美と畳みかける銃撃戦にモリコーネの流麗かつ甘美な音楽が沁みわたる。
そして、あの有名な乳母車と階段の緊迫のシーン。B級サスペンスも撮るブライアン・デ・パルマの紛れもなく最高作。
映画史に刻まれた傑作の一つだと思う。