Kuuta

アンタッチャブルのKuutaのレビュー・感想・評価

アンタッチャブル(1987年製作の映画)
3.9
秀作。癖を抑えた王道娯楽を目指しており(西部劇を意識したシーン作り等)、ギャングものなのに暗いノワールにならないのが実にデパルマらしいが、結局印象に残るのは乳母車とかバットとか廊下を這いつくばる所とか、外連味たっぷりな演出だった。

ショーンコネリー宅の襲撃シーンの緊張感(敵目線→ショーンコネリー目線→敵目線→廊下引き返す)、色彩の多彩さ、超ローアングル、駅や建物の構造の見せ方等々、やはり上手い。見た目一発でキャラクターが分かるキャスティングも素晴らしい。初々しいアンディガルシアの、駅でのセリフが最高だった。2時間にまとめようとした反動か、アルカポネ逮捕の流れ、ネスの覚悟や葛藤がもう少し見たかった。78点。
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