うるふ

アンタッチャブルのうるふのレビュー・感想・評価

アンタッチャブル(1987年製作の映画)
3.9
幼いころ、車に乗って出かけるのは好きではなかった。

ふとしたきっかけで、僕は叔父の車に乗ることになった。
30分も乗ると、車のにおいに耐え切れず吐き気が。
何も言えずうつむいている僕に、『しゅんちゃん(僕のあだ名。笑)、ほら、これあげる。気晴らしに音楽でもかけるから』と言って渡されたエチケット袋。そして聞こえてきたのは、デデデ、、、という謎のリズム。

幼いとはいえ、気になった僕は曲名を尋ねていた。
『アンタッチャブル』だよ。と答えながらハンドルを握る叔父。
それが終わると、バラード調の違う曲。
これは『ゴッドファーザー』。
気が付くと、体が動いていた。
これは『ロッキー』。
なんて質問と回答を繰り返すうちに、目的地に到着。
車から降り、スーツを着込んだ叔父が花束を携える姿は、まるで今作の若かりしアンディ・ガルシアのようにまぶしく見えた。

だからopテーマが流れた瞬間に鳥肌。そして感動。

全くひねりがなく、面白みのない脚本なのだが、俳優の演技と制作陣の力量で、これ以上ないほどの娯楽作品に仕上げてしまった罪深き一本。

大衆向けなのがバレバレで、興行収入目当てなのも見え見え。
中二病的なニュアンス満載。

しかし魅力に溢れている。

母親が高校生の時、劇場で鑑賞。
ちなみに、僕の映画の師匠は母です。
満員で立ち見せざるを得なかったとか。
そんな時代あったんだな。
母が当時見ていた思い出ともいえる映画を、息子の僕が見ることができるとは。感無量です。しかも同じく高校生だし。
僕のベストムービーの『ゴッドファーザー』も母から教えてもらいました。

元剣道部の僕としては、竹刀より太いバットで思いっきりバコン!とかなんも言えん(笑)

母はフランス映画にも詳しいので、お勧め教えてもらおうかな。