YokoGoto

キリング・フィールドのYokoGotoのレビュー・感想・評価

キリング・フィールド(1984年製作の映画)
3.8
ニューヨーク・タイムズ記者としてカンボジア内戦を取材し、後にピューリッツァー賞を受賞した記者の体験に基づく実話。カンボジアの内戦からポル・ポト率いるクメール・ルージュの大量虐殺。帰る家のない死体の山と、自分の体とおなじくらいの大きさの銃を構える幼子。画面から伝わるキリングフィールド(虐殺の野)に心底考えさせられる。
この映画は、カンボジア大虐殺の背景や全体状況がまったく描かれていないという批判もあるようだが、確かにそのあたりはほとんど割愛され、ジャーナリストの目線で描かれている感じは否めない。しかし、ノンフィクションとしては、一度観ておいた方がよい映画の一つに思う。
「幸せ」という言葉の意味を知るためには「不幸」を知らなければならない。なんと残酷な事だろうか。今もこの瞬間も繰り返されている世界の戦闘に無関心に平和を享受している事への罪悪感を感じてしまう。
最後に流れるイマジンは、胸を熱くさせる。
本当の意味で「平和」というものを知らないまま生きていくことは危険。また、同じ過ちを繰り返す事になりかねないだろう。あの時代に起こった事を知るきっかけになる映画の一つだと思う。