ハリボ

カスパー・ハウザーの謎のハリボのレビュー・感想・評価

カスパー・ハウザーの謎(1974年製作の映画)
3.9
ツタヤのコーナーで見つけた本作。
ジャケットの男のインパクトがすごくて、これは絶対にみようと思ってたのですが、次にそのツタヤに行ったら、もうそのコーナーはなくて…。タイトルもわからず、知恵袋で長い髪の男が目を見開いてこちらをみてる…っていう特徴だけを質問しましたが見つからず…。映画好きの友達に聞くも伝わらず…。
ひたすらフィルマークスの検索機能でがむしゃらに探していたらようやく見つけることができました。感謝。

その名はカスパーハウザーの謎!

16歳まで牢獄に幽閉され、たった1人で暮らしていたカスパーハウザー。ある日、謎の男に連れ出され突然町にやってくる。言葉も、食事をする作法も、何1つできない彼は、社会に馴染もうと言葉を学び、作法を学びはじめる。

このカスパーハウザー演じるブルーノS…半端ない。作品の中で本当に彼の存在が異質でしたね〜。前半はまだ言葉も喋れない彼でしたが、だんだん感情が芽生えて言葉が喋れるようになってくると一般人が考えないような視点から物事を見れるようになる点で、逆に文明批判されているんだなと感じました。

火の恐怖を知る場面や笑われて涙が出るシーンで異質だったカスパーに愛着が湧いてくるのが、良かったです。
牢獄で、過ごしていた方がマシだと言っていた彼は、物事が複雑多岐に分かれている社会の構造の核心を突く鋭い意見だと思いました。

こうやってアプリ使って立派に文化に迎合してる私たちには全くわからないんですけどね(笑)

さあ、今日も映画を見に行くぞ〜!映画とは立派な文明文化である!!!(笑)
ハリボ

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