癖のある構成が印象的。トラックで爆薬を運ぶっていうメインのストーリーが始まるまでの、ドライバーたちの平場のシーンが結構たっぷりで、全体の半分くらいある印象だった。それがそんなに無駄にはなっていない感じで、とにかくそこから抜け出したいクソみたいな状況に囚われているっていうのは感覚的に伝わってきたし、その後のサスペンスにも効いてきている感じだった。しかもそこまで、体感的にもガッツリ時間を共にしてきた登場人物たちの生命のあっけなさたるや。反権力の思いをかきたてるような、巨大なシステムの底辺にいることをあらためて感じさせるような映画だった。
富田克也サウダージのポスターにすごい似てるジャケ。