恐怖の報酬の作品情報・感想・評価 - 4ページ目

「恐怖の報酬」に投稿された感想・評価

pier

pierの感想・評価

3.8
この報酬は恐怖に対して支払われる。
後半シャルル・ヴァネルがどんどん惨めになっていくのが哀れでした。
最後のあっけなさも良かったです。
火災を消すためにニトロをオンボロトラック2台に積み、悪路を走る男達。古典的名作のサスペンス。
出発する迄が意外とかかる印象。男達のどん底生活ぶりをじっくり描いていて説得力がある。でも評価の低いリメイク版の方が好き。
ノーラン監督が『ダンケルク』を制作するにあたって影響を受けた作品11本の中の1本がこの作品である。

これは無職のおじさんたちの戦いである。

油田の火事を消すためのニトログリセリンをトラックの荷台に乗せ、現場まで運ぶ仕事を引き受けた無職おじさんズ。
ニトロの爆風で火事を消すってどういうことやねん!ってのもありーの💥
ほんでおじさんたちニトロを雑に扱い過ぎ。ストローで吸い上げてたし💥

おじさん(私)の想像力が欠如しているからなのか何なのか、ヤバい!爆発しちゃう!っていう緊迫感があまり感じられなかった。

いつも強気で威張り散らしていたジョー
それを盲信していたマリオ
この二人の関係が終盤に逆転するところは良かった。
本当の恐怖の前では人間なんてこんなものよね。っていうのが伝わってきた。

ラストは衝撃過ぎて、えーーーって言ってる間に画面に"Fin"って出てきて急に終わっちゃった。
下手なハッピーエンドよりリアリティがあって良いけどね😉Fin
最高!!!!!!!!
ヒヤヒヤしっぱなし!

ほとんどみないジャンルだけど、今まで見たサスペンス映画の中で一番面白かったかもしれない。

おもしろさだけでいったらここ最近観た映画で一番おもしろかった。

追記
他のレビュー読んでたら前半が退屈っていう人が結構いたけど、まちや生活や時代や人物がじっくり描かれていて一切退屈さを感じなかったけどなぁ。ラストもあれでいいじゃん(好みの問題)
茶一郎

茶一郎の感想・評価

4.4
 「サスペンスとは何たるか」を突き詰めていくと結局、ヒッチコックか今作『恐怖の報酬』に行き着いてしまうのも仕方ないなと思うほど、この『恐怖の報酬』には肝を冷やされました。

 純粋な「サスペンス」は、CGや大掛かりな舞台装置なくとも、その語源「suspence=宙吊り状態」の通り、最後の結果まで観客を宙吊りにして手に汗握らせます。もっとも、物語全体を見ると今作の「宙吊り状態」は「間近にある死までの宙吊り」であり、それは少しの刺激を与えると爆発してしまうニトログリセリンを緩衝剤無しの大型トラックで500キロ先まで輸送するという今作の背骨に相当します。

 加えて、『恐怖の報酬』が冷や汗モノなのは、その死のトラック輸送の道中で畳みかけるようにミニマムなサスペンス場面を映画的に広大な映像として見せてくるからです。時速60 kmの猛スピードで駆け抜けなければ荷台のニトログリセリンが揺れてしまう恐怖の凸凹道から始まり、崖道のヘアピンカーブを曲がるための木組みの板が腐っている、しかもその腐った板の上でスリップ……などなど、単体では一見地味にも見えかねないシーンをクローズアップと編集だけで、こんなにも壮大に見せるのです。

 また、とりわけ際立つのは今作の二部構造。この『恐怖の報酬』はニトログリセリン運搬まで、人物描写や背景描写に1時間もの時間をかけます。冒頭、画面に大きく映るゴキブリでサソリを釣る裸の子供たちや、インフラ整備が行き届いていないベネズエラの街の様子、何より現地の恋人のヒモとしてその日暮らしをしている主人公マリオの描写。マリオは祖国フランス・パリを追われた人物として移民、その彼は同様にフランスを追われたジョーとある種ホモソーシャル的な舎弟関係を築いていくという描写です。もう一度、祖国に戻ることを夢見ながら「恐怖の報酬」(実に成功報酬2000ドル)の仕事に手を出す、そして映画はサスペンスに突入するという、まるでリアル版『賭博黙示録カイジ』のような展開でした。
 かのアンドレ・バザンは、今作の監督アンリ=ジョルジュ・クルーゾーの作風を「イタリアのネオレアリズモとアメリカの伝統的演出との融合」と表現したようですが、単純化すると、ネオレアリズモ=1部、アメリカ的サスペンス=2部とこの映画を表しているようです。

 死の運搬の道中、マリオとジョーの舎弟関係は恐怖により逆転、果たして彼らは目的地に無事、ニトログリセリンを届けることができるのか。暑そうなベネズエラの熱気と彼らの感じる「荷台にある『死』までの宙吊り」の恐怖は画面を超え観客に伝わる、まさにこの『恐怖の報酬』という映画体験が、衝撃の結末まで観客を宙づりにし続ける「サスペンス」映画そのものであります。
たむ

たむの感想・評価

4.4
映画のスリルと完成度は、アイディアとディテールで決まることを再認識させられる映画です。
ヒッチコックではなく、フランス映画らしいといえばらしい、とてつもないエンディング…。
mikoyan358

mikoyan358の感想・評価

4.0
2007/11/28鑑賞(鑑賞メーターより転載)
命を賭けて荷物を運ぶという、後半の1時間半くらいは緊張しっぱなしの映画。注目点を絞って描写しているので、強烈な焦りや恐れをよく共感できる。
sonoyo

sonoyoの感想・評価

3.8
ニトログリセリンを運ぶトラックに降りかかる災難を楽しむうちにモノクロの画面も全く感じさせないくらい古臭さがなくなっていった。油田現場カッコよかった。
8138139

8138139の感想・評価

4.5
昭和57、8年頃深夜にテレビで観ました。その恐怖はいまでも強烈な印象!
映画男

映画男の感想・評価

4.5
素晴らしい。ヒッチコックにも引けを取らないサスペンス映画がここにもあった。
泥臭い男たちのドラマも描かれて見応えハンパない。ぜひ。