恐怖の報酬の作品情報・感想・評価 - 4ページ目

「恐怖の報酬」に投稿された感想・評価

McQ

McQの感想・評価

3.7
リメイク版の記憶を消してからの鑑賞が望ましいかも、、笑(観るなら、むしろこっちが先だった。)

メインディッシュであるはずのニトロ運搬がオリジナルでは丸々削ぎ落としたくなるぐらい退屈。。

ダンスで始まりダンスで終わる。
まぁ気楽に行こうや!ぐらいのテンションにより緊張感ゼロ。笑

そもそもアクション面で期待はしてなかったけど、この温度差はでかいかも。

根本的に目指してる所が違うので、全く別の作品として切替えられればというところ、、

しかしながら、きちんと落とし前つけてくれるラストは本作に軍配上がるかも!(笑ってしまったけど、、)中盤までぼろぼろだったスコアはここで盛り返された。

マリオのスカーフとはだけ具合がキモい。油塗れになってようやくイケメンに見えた、、笑

このレビューはネタバレを含みます

[命を懸けて抜け出そうとする]

 前半でマリオ(イヴ・モンタン)やジョー(シャルル・バネル)達の鬱々とした状況が延々と描かれる。異国の地で仕事もなく、何とかここから抜け出すためには金が要る。それが一層強調されるが、それが後半の伏線になっているのでそれ程長いと感じない。
 
 そして、後半、少しでも衝撃を与えると爆発するニトロを運ぶ為、命がけで危ない橋を次々と渡る。抜け出すためには、命も惜しくないと。今見ても、緊迫感はかなりのものだし、重油の中のドロドロのジョーとマリオの絡みは凄まじい。そして、幾つかの場面で、成功したと浮かれた途端に死がやってくる。それが重い。

 加えて、アメリカが石油を牛耳るために、現地の住民の犠牲の上に、また、マリオやジョー達の犠牲の上に成り立っていることが示唆される。この背景があるので話が深くなっている。(2018.12.2)
1953年版”恐怖の報酬” 
監督は「悪魔のような女」などのアンリ=ジョルジュ・クルーゾー

約60分間退屈でいつ出発するの??とおもってしまった。。
1953年ですし、フリードキン版と比べると描写は地味目で劣るとこはありますが、二人組の掛け合いなど、こちらはこちらで楽しめるところもあるかな。

なーんか、ジョーがひたすらかわいそうだったなぁ…。
監督の奥様でもあったヴェラ・クルーゾー、キレイでしたね。
それにしてもこのオチ、、浮かれすぎ、、蛇行運転はいかんよね。
Europa

Europaの感想・評価

3.5

このレビューはネタバレを含みます

監督が一人とは思えないほどクオリティが安定してないと感じました。町の貧しさを示す導入部は優れた映像作品を予感させましたがそこがピーク。トラックが出発するまで約1時間も費やした割には人物描写や町の描写が映像的にも内容的にも物足りないという印象です。マリオとジョーが親密になる過程も淡泊だしマリオやジョーがお金を欲している理由もセリフでさらっと説明してしまっている。ビンバに至ってはほとんど描写がない。トラックの運転技術を競うシーンも淡泊で説得力がない。
トラックが出発してからはスリルの連続で凄く楽しめました。が、トラックの爆発や油まみれのシーンなど幾つか唸らせられるカットはあったものの、やや慎重さに欠ける運転の仕方やトラックの振動、ジョーを死に追いやったのに意気揚々としてるシーンなど細かい部分が雑で説得力に欠けると思いました。
最後のクロスカッティングはそれまでと異なるテンポで高揚感を感じました。
ryosuke

ryosukeの感想・評価

4.8
冒頭、手前から奥まで人物がひしめき合っている中南米の暑苦しい映像と、飛行機が通過するシーンのカット割りで早速期待が高まる。黒煙も無条件でテンションが上がる。やっぱりとりあえず火薬量は増やしとけというもんだな。全体的にサスペンスシーンの編集、アクション繋ぎが楽しい。
ヴェラ・クルーゾーは当然美しいんだけども、ちょっとアホっぽ過ぎてあまり惹かれなかった。
ジョーは思ったより序盤から情けない姿になってしまう。
闇夜にトラックのフロントライトが怪しく光り、運転席に当たる強い照明が異様な雰囲気を醸し出す。
基本的に正統派のじりじりと緊張を煽るサスペンス演出をしておきながら、一番ショッキングなトラックの爆発は事後の光景を突然見せることで衝撃的にするのが上手い。
前半ちょっとだけテンポがのろい(特に導入部はちょっと遅いな)こと以外は完璧。あとちょっとは削れた気もするがやはりこの面白さは二時間半には感じさせない。
消えた轍→飛行機の離陸→彼らは天に昇ったのだ...ってロジックが素敵。
ジョーが死に際に残す「空き地」のセリフも空っぽで何も残らなかった虚しさを象徴する。
油まみれの「池」なんてビジュアルからして素敵過ぎる。足を轢くシーンのエグさよ。
迂回という選択肢には触れられもしない仕事をあの手この手で障害物に阻ませる。
火災現場の炎は尋常じゃない熱量で禍々しく、まるで地獄の業火のよう。
ラスト、明るい音楽が流れる中で踊る人たちと、それと同期するかのように蛇行するトラックのクロスカッティングが物語上の必然である悲劇を予感させる。
一瞬差し込まれるラジオのショットがそれを消す人物の不在を際立たせる。約束された結末でありながら、それでも衝撃的に魅せるクルーゾーは流石としか言いようがない。
こっちのほうが二人一組であるところを活かした危機設計が上手かった印象。 
女…お前は何…?
nagashing

nagashingの感想・評価

3.5
いろいろと頭がおかしい事態が続出。おあつらえむきに次々に障害が配置されるあまりの不都合主義っぷりに苦笑い。この映画じたいが一歩まちがえればギャグになりかねない悪路を突っ走っている。終盤には「衝撃NG」のスリルが退潮し、なにがなんでも前に進むんだという執念ばかりが前景化してしまっているが、全身油まみれの迫力と野郎ふたりが密着している絵面の暑くるしさに強引に押し切られた。爆音に先行する爆風、というリアリズムを逸した鮮烈な表現には震える。2000ドルじゃ割にあわないことだけはたしか。
なべ

なべの感想・評価

3.0
1953年のオリジナル版恐怖の報酬。LDは持っていたがスクリーンで観るのは初めて。
そこそこ楽しみにしてたのだが、全体的にのんびりしててスリルが足りない。ツッコミどころも多い。公開当時はともかく、今となっては古臭い骨董品といった趣きだ。歴史的な価値はあっても、もはやスリラー映画の最高峰とは言えない。
かつてフリードキンがリメイクした時、評論家どもがこぞって本作に遠く及ばないとリメイク版に駄作の刻印を打ったのだが、今回両作品を同日に同劇場で見比べたことではっきりした。当時の批評家は思い出補正によって正しい評価がまるでできていなかったのだと。
もちろん恐怖の中でマリオとジョーの立場が変わっていく逆転劇は今見ても白眉だ。が、野暮ったい表現や粗い描写も目立つ。フランス語とスペイン語(一部英語も)がなぜか普通に通じていたり、道幅が広いのにわざわざ切り返す見せ場の不自然さなどがいい例だ。
映画の感想は人それぞれ。評価は金を払って見た人のものだから、いろんな意見があっていい。この作品のレビューも褒めている人から貶している人まで十人十色。一方、フリードキンのリメイク版の方はどうだろう?
これがどれもこれも高評価。おもしろくて、読んでるだけでワクワクするほど。こんなにみんなが褒めてる映画は珍しい。てか批評家より一般人の評価の方がよほど正当だわ。インターネット万歳! まあ、皆さんも読んでみてください。
あれ?クルーゾー版のレビューのはずがいつのまにかフリードキン版の賛辞にw
というわけでクルーゾー版は、極限状態を描いたサスペンスというよりはヒューマンドラマと割り切って観た結果、スコアは3.0でした。
ニトログリセリンをトラック輸送することになった四人の男を描いたアンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督作品。私がまだ幼い時に他界した祖父が「面白い映画」と語っていたという一本。嬉しいことに私も同様の感想。フリードキン版で違和感を覚えた演出は本作のオマージュだと理解。

「映画『恐怖の報酬【オリジナル完全版】』公開記念! 衝撃の3本オールナイト上映」にて鑑賞。
TSUBASA

TSUBASAの感想・評価

3.9
【衝撃を与えたら即死亡】82点
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監督:アンリ・ジョルジュ・クルーゾー
製作国:フランス/イタリア
ジャンル:サスペンス
収録時間:153分
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本日からリメイク版の方のオリジナル完全版が一部の映画館で上映する模様。観に行くことは困難ですが、その元になった今作をやっと鑑賞。150分近くある作品ですが、シンプルにスリル感があり最後まで楽しめます。ニトログリセリンという超敏感な代物をトラックに大量に積みながら目的地まで到達するという鬼畜なミッション。爆破すれば一貫の終わり。それに4人の男が未来に希望を託し挑んでいきます。

ベネズエラのとある町では移民が溢れかえっていて、正式な職どころか身分証を持たない者ばかりいた。主人公のマリオもその一人である。ある日、500km先の油田で大火災が発生するのだが。。

大火災を止めるのに何故ニトログリセリンが必要なのだ?と思いましたが、消火が不可能であるため、ニトログリセリンを撒き一刻も早く全てを燃やし尽くそうとするのです。ただでさえ雇用がないこの町においてこれは朗報。ただし命がけでもあるため、志願者は最初は多かったものの怖気付いて辞退が続出。残ったのはマリオ、ルイジ、ジョー、ビンバの4人だけ。かくして4人のニトログリセリンを運ぶ恐怖の旅が始まります。

行く道に難関が待ち構えており一筋縄ではいきません。そして慣れてきた頃に訪れる恐怖。鑑賞者も手に汗を握るでしょう。たったこれだけなのに妙に面白い。また、ルイジ役のフォルコ・ルリは『眼には眼を』で強烈な印象を放ったあの男の役もしており、個人的には彼の怪演が思い出され頷いてしまったところです。今作では普通の役なのですが。。
さて、この男たちは無事にニトログリセリンを油田に届け大金を手に入れることができるのでしょうか。。

ちなみに主人公がマリオでその友達がルイジって。。任天堂のマリオとルイージはここからきたのではないか?!と思ってしまいましたが、調べてみると全くの偶然であったとのこと。興味深いですね。