oncochi

1941のoncochiのレビュー・感想・評価

1941(1979年製作の映画)
4.5
70年代後半の3バカ映画と言えば「ブルースブラザース」「アニマルハウス」そしてこの「1941」

スピルバーグの映画人生の汚点、唯一DVD化されない駄作、豪華キャストに高予算の最悪のくだらない映画。。。酷評の数を数え上げたらきりがない程出てきます。

だけど私はだ~い好き
しかも私の中では一番リピート回数の多いスピルバーグ作品なのです。
(激突もジョーズもインディジョーンズもシンドラーもA.I.もE.T.もカラーパープルだって!結構スピルバーグ作品を観てる私ですが・・・)

今となってはカルト映画(?)の域にさえ達してるかのようなレアな映画なのに、今回wowowで放映されました!懐かしいよぉぉぉ♪

一応史実に基づいてるらしいですけど(笑)時は1941年12月。真珠湾攻撃から6日後。アメリカ国民が憤る中南カリフォルニアの沿岸の住人だけは、次はこっちに日本軍がやってくる!と戦々恐々としていたらしいです。

そんな中、三船敏郎率いる日本海軍の潜水艦がカリフォルニア沖に現れ、「アメリカ人はハリウッドを失えば戦意喪失するに違いない!」とひたすらハリウッドを探すのです。(既にコンパスは壊れ、迷子状態)
このドイツ製の潜水艦にオブザーバーとして乗り込んでいるのがクリストファー.リーなのが嬉しい。しかも字幕は全部英語なんだけど、それぞれ通訳無しに日本語とドイツ語で話しが通じてるのが可笑しすぎるぅぅぅ

ジョンベルーシは唯一の空軍パイロットで、ひたすら迷惑な愛国心で空中を暴れまわり、ダンエイクロイドは途中で頭上にサンタクロースが落ちてきて完全にイカレてしまう、ネッドビーティは銃マニアの困った一般人(そんなとこに家を建てるから、話がデカくなったんだよっ)、オーレンオーツなんか最初から最期までいっちゃってるもんなぁ。。。
ミッキーロークは台詞なしのチョイ役。

ひたすら場面がめまぐるしく変わり、登場人物達が見えない日本軍相手に発砲し、街を破壊し尽くす、ある意味「戦争とはいかに馬鹿馬鹿しいものかと訴えかける反戦映画」???・・・なんて、今や巨匠となられたスピルバーグ監督だと深読みしてしまいます(笑)

なんでも日本でDVD化出来ないのは、「ジャ*プ」と言う台詞が多すぎるからだそうです・・・

それと、確か上陸した日本兵が木に扮装してピョコンピョコンと道路を横断するシーンがあった筈だと記憶してるのですが、今回観たらありませんでした。
これも、「ブレードランナー」みたいに色々なバージョンがあるんでしょうかねぇ???
oncochi

oncochi