ぐっさん

稲村ジェーンのぐっさんのレビュー・感想・評価

稲村ジェーン(1990年製作の映画)
3.7
2021/6/25ユナイテッドシネマ札幌にて鑑賞。ブルーレイ&DVDも好評発売中!

 映画好きでもあり、サザン好きでもあるこの私。
 この日は、サザンデビュー記念日、そして1990年に劇場公開された桑田佳祐監督作品「稲村ジェーン」がこれまでVHSとレーザーディスクでしか見れなかった作品が30年の時を経てこの日についにブルーレイ&DVD発売!!さらにこの日は茅ケ崎映画祭、しかも10周年!!それを記念してなんと全国6都市での、この日1回だけの劇場同時上映会が開催されたので、もうルンルン気分で参戦させていただきました。

 まだまだサザンファン初心者の私。はじめてこの作品を拝見させていただきましたが、いやぁ~ひと夏の不思議な青春物語でしたねぇ。
 サザンのライブでの演出の原型がこの作品から生まれたんじゃねえかと思わせるような独特な演出。そして、本編約2時間だけども、ギッシリ詰め込んだストーリー展開。アクション・音楽・ロマンス・友情などなど短編作品をギッシリ詰め込んでつなぎ合わせた感覚にさせてくれて、もう途中で「誰っ??」と言わんばかりにキャラは出るし、あれ?この人といい感じになってたんじゃね?と思っていたのに、まぁまぁまぁと思わせる展開。90年代らしいCGなしの演出、あ~なっていたのに、あの話もういいやと言わんばかりの展開や、そのまま主人公といい感じになっていくヒロイン。
 でも、これらを劇場大スクリーンで見ると、不思議なことにグイグイのめり込めるほど時間が経つのを忘れて集中してみれるから楽しい(笑)

 キャストも今となっては超豪華と言えるほど若かりしキャストが勢ぞろい。
 なかでも、加勢大周さんの演技を久々に見れたことにちょっと感動してしまいました。サーファーやってそうなキャラピッタリ!
 他にも、ヒロインには清水美沙さん(まぁ~おキレイ)、金山一彦さんに的場浩司さん、尾美としのりさん、伊武雅刀さんに草刈正雄さん、小泉今日子さんに伊東四朗さんなどなど当たり前だけどズバリ言って

 みんな若い!!!

 尾美さんや伊武さんそして草刈さんはもうそのまま年を取って現在に至ると思わせるし、とあるシーンで誰だ?と思って数秒間考えたら、あっ泉谷しげるさんだっ!!とびっくりしたけど出オチじゃんと思わせるシーンだったし、原由子さんもそのまんま(笑)もう、エンドロールでえっ!!この人もこの人もいたの?と驚いちゃってまたブルーレイを見て探さなきゃいかんと思ってきちゃいました(笑)
 テネットやシン・エヴァは何回も見ていくうちにストーリーに面白さの味が出てきますが、この作品もまさに何回も何回も見ていくうちにこの人ここにいるという発見があって、そう思うと新鮮味があってそっちでも楽しめそうです。

 また、ちょうどいいシーンにあの名曲「真夏の果実」や「希望の轍」が流れてシーンをぐいぐい引き立ててくれるんですわ。まさに、桑田佳祐流の青春映画でもあるし、音楽映画と言える作品。

 1990年のなつかしさ、あの頃みんな若かったぁ~と言える青春ダイアリーでもあって、結構好きな1本です。
ぐっさん

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