kazu1961

スタア誕生のkazu1961のレビュー・感想・評価

スタア誕生(1954年製作の映画)
4.2
▪️Title : 「スタア誕生(1954)」
Original Title :「A Star is Born」
▪️First Release Year:1954
▪️JP Release Date :1955/05/27
▪️Production Country: アメリカ
🏆Main Awards :
第12回ゴールデングローブ賞
主演女優賞 ジュディ・ガーランド
主演男優賞 ジェームズ・メイソン
▪️Appreciation Record :2020-316 再鑑賞
🕰Running Time:154分
▪️My Review
『スタア誕生』、ジョージ・キューカーの本作が一番好きかもしれません。唯一、ラストで鳥肌、涙が溢れました。。。
ウィリアム・ウェルマンの1937年の作品は、フレデリック・マーチとジャネット・ゲイナーが主演の感動的なドラマ。バーブラ・ストライサンドとクリス・クリストファーソンの1976年のロックバージョンは、バーブラの歌が凄く記憶に残りました。しかしキューカーの本作は、復活を遂げたジュディ・ガーランドとジェイムズ・メイスンがどちらも素晴らしく、ドラマチックな物語を歌で進めていくミュージカルにおける新境地を開きました。『巴里のアメリカ人』(1951)や『雨に歌えば』(1953)、『バンド・ワゴン』(1953)は同時代の作で、ミュージカルとしてのリメイクも時代の流れだったのでしょう。
特にジュディ・ガーランドの悲痛な、「行ってしまった彼」、「ボーン・イン・ア・トランク」は際立って素晴らしいです。その圧倒的な歌唱力はガーランド演じるヒロインが特別な存在であることを効果的に物語っています。そして二人の心理描写が本作が一番しっかりと描かれています。
平凡なエスターが艶やかなヴィッキーに変身していく面白さや、エスターとノーマンがマスコミに傷付けられていく痛々しさは、ハリウッドの風刺も織り交ぜられ、音楽とウィットと悲劇の混合が素晴らしいですね。
本作、「スタア誕生」のオリジナルとでも言うべき「栄光のハリウッド」の監督G・キューカーが手掛けた再映画化版。舞台がハリウッドのため多くのモノクロ写真を取り混ぜた映像やその舞台演出も当時にしてはモダンで斬新、印象的です。
物語は。。。コーラス・ガールのエスターが、ハリウッドの大スター、ノーマンに素質を見いだされました。ノーマンの口利きによって、エスターは次第にスターの階段を登っていきます。そしてエスターは、ノーマンに対する深い愛情を覚えるます。しかし彼女がオスカーを手にするまでに至ったとき、ノーマンは落ちぶれて自殺をしてしまいます。。。

▪️Overview
「オズの魔法使い」のジュディ・ガーランドがカムバックしてジェームズ・メイスンと共演する1954年作品。かつてウィリアム・A・ウェルマン監督で映画化されたドラマを今度はミュージカルとしてジョージ・キューカーが監督した。脚色はモス・ハート、製作者はジュディ・ガーランドの夫シドニー・ラフトである。音楽監督はレイ・ハインドーフ。ジャック・カーソン、チャールズ・ビックフォード、トミー・ヌーナン、ルーシー・マーロー、アマンダ・ブレイクらが共演する。日本では短縮版が公開される。オリジナル板は181分。後に修復のためスチール写真を組み入れた176分が制作されている。(参考:映画.com)
kazu1961

kazu1961