フランスの移民問題を教育の現場から切り込んだ映画。正直序盤は少し退屈な流れも多かったが、問題を抱える生徒たちがそれぞれの感情を露わにしながら必死に生きている姿があまりにもリアルだった。
フランス領出身の子どもたちの現実。
フランス語を話せない親を持つ子どもたちを待ち受ける苦悩。学校から説明される自分の素行の悪さを自ら親に通訳する残酷さ。そして、いつ母国へ送還されるか分からない恐怖。子どもたちにのしかかる重圧は計り知れない。
このような子どもたちを教師がしっかり支えて守っていかないといけない。だからこそ、主人公の教師の対応には不満が残る。