無愛想だけど仲間思いの主人公はどう見ても草彅剛ではなく木村拓哉を想定して書かれたのではないか? と今でも思っている。実際はどうだったのだろうか?
もちろん、本作の主人公、草彅剛の演技は素晴らしい。飯島直子も弾けていて笑わせてくれる。
脚本は緻密に練られており、貼りめぐらされた伏線、二転三転するストーリー、気持ちのいい登場人物たちはもっと評価されていい逸品である。
ホイチョイ・プロダクションズ原作、馬場康夫監督なので『私をスキーに連れてって』、『彼女が水着にきがえたら』、『波の数だけ抱きしめて』を好きな人なら温かい気持ちになれること間違いなし。
当時、パンフレットは登場人物たちの劇中で使用していた腕時計や服などと同じものを通販で購入できるカタログにもなっていてナイスアイディアと思ったけど、このやり方が定着しなかったのはそれほど利益が上がらなかったのかな?