KanoーseiKo

クヒオ大佐のKanoーseiKoのレビュー・感想・評価

クヒオ大佐(2009年製作の映画)
4.0
大八節!!!!


腑抜けども〜、羊の木とかのドス黒い感じと、紙の月みたいな静けさの中の激しさに、シュールなコメディ要素をごっちゃ混ぜにした作品!
初っ端の内野さんのシーンとかまさに吉田大八だなーー笑笑

空気感が最後まで一貫してたのが良かった!罪を犯し、それがトラウマのせいでしたから許してあげてください、というのは映画が出す結論として、違うと思う。その点この映画は、クヒオのトラウマを描いた後はしっかりシュールなネタを用意しておいてくれるから、クヒオのトラウマに同情させるような作りになってない。
それがラストシーンまで変わらなかったことですごく安心したし、いい映画だったなって思えた!

こういう映画みると邦画も好きだなーって改めて思う。
いい映画に新井くんと安藤さくらは欠かせないのではと思い始める。
そして中村優子さん、いつも圧倒的存在感。崇拝。

それから、なんとなくこれをみていて、芝居ってなにかを纏う仕事じゃなくて、脱ぐ仕事だな、と思った。
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