牛猫

ニューイヤーズ・イブの牛猫のレビュー・感想・評価

ニューイヤーズ・イブ(2011年製作の映画)
3.4
大晦日のニューヨークを舞台に、様々な感情が交錯する人々の姿を描いた話。

一年に一度、普段とは違った特別な日に浮き足立つ人々の様子や、華やかな街並みは観ているこちらも幸せな気分にさせてくれる。どちらかというと劇中のアシュトンカッチャーのように大晦日だからって何だよってな感じで斜に構えてしまうタイプだったけど、タイムズスクエアで行われるボールドロップというイベントは盛大で見応えがありそうだし、ライブやパーティーも豪華で楽しそうだと思った。

祭事の群像劇というと、リチャードカーティス監督の「ラブアクチュアリー」とどうしても比べてしまうけど、こちらはなんといってもキャストの豪華さと人数の多さが半端じゃない。デニーロにヒラリースワンク、ハルベリー。この3人だけでオスカー像5本も獲ってる。
ただ、いかんせんその人数の多さがネックにもなっていて、個々のエピソードは良いものもあるのに、詰め込みすぎてどれも中途半端な感じ。
ハルベリーなんて一番最初にクレジットされているのに初登場が始まってから30分程経ってからという有様。
個人的にはザックエフロンとミシェルファイファーの話が大晦日に相応しい多幸感に包まれていて一番印象に残った。
しかし、どれか一つくらい少し切ないスパイス的な話があっても良かったかも。
ライブシーンの盛り上がりが素晴らしかったので、もっと見たかった。

あと、モノマネ番組でお馴染みのあのメロディがボンジョビの曲と知れたのは思わぬ収穫だった。
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