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007/黄金銃を持つ男の3104のレビュー・感想・評価

007/黄金銃を持つ男(1974年製作の映画)
3.1
ムーアボンド2作目。
「007は二度死ぬ」以来、東洋(香港、タイ、マカオ)が舞台のシリーズ第9作。

前作「死ぬのは奴らだ」でも少し感じられたが、今作はさらに作品世界がチープ、というよりこじんまりと閉じてしまっている。

キャストは個性的。
なかでも名優クリストファー・リーが演じる殺し屋スカラマンガのキャラが一際立っている。
ボンドに関心を抱き敬意を表し、そして己の美学に従い彼と真っ向から立ち向かう(しかしその“対決”がなんともお粗末な内容だったのは残念)。
他の部分がパッとしないだけに、余計にスカラマンガの存在感に目が行くというもの。

他にもその彼に不思議な距離感で仕えるニック・ナックや、ドジっ娘ボンドガールのメアリー・グッドナイトも魅力的だ。
しかし前作に続き登場するペッパー保安官はさすがに蛇足。

ストーリーは「スパイもの」としてはかなり弱い。
“黄金銃を持つ男”スカラマンガと太陽光エネルギー変換装置「ソレックス・アジテーター」・・互いの描写がどっちつかずでアンバランス。
ボンドとスカラマンガの対比や対峙にもうスポットを当てていればさらに面白く観られたのかも・・などと思わずにいられない。

と、総合的に見て評価できる点は少ない今作だが、どこか憎めない印象があるのもまた事実。出来の悪い子ほどかわいいというやつか?