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キッドのtottsunのレビュー・感想・評価

キッド(1921年製作の映画)
4.0
「キッド」🎬103
ある日、いつもの様に街を散歩していたチャーリーの耳に赤ん坊の泣き声が聞こえてきた。辺りを見回すとまだ生まれたばかりの赤ん坊が街頭に捨てられている。どうしたものかと抱き上げた彼の目の前に、パトロール中の警官が通りかかった。警官は彼が赤ん坊を捨てにきたと勘違いし、目を光らせている。仕方なく彼は、その赤ん坊を自分のボロ・アパートに連れて帰った。それから5年後--その子はチャーリーの仕事を手伝う程成長していた。
本日最終日の「フォーエバー・チャップリン」ことチャップリンの映画祭にて。
「サニーサイド」のレビューでも触れたけど、仕事終わりの鑑賞で…「サニーサイド」を見てる最中寝ないように必死だったから、こちらでもドキドキしたけど…
そんな心配をよそにサラッと見終わった。
体感的には今作の方が短く感じたほど。
実際53分しか無いためあっという間に見終わる。
チャップリンのこだわりゆえに完成版の53倍のフィルムを使ったって、この前読んだ「ディズニーとチャップリン」で知って驚き!
でも子供をあやすチャーリーの笑顔がとっても素敵だし、2人で仲良く逃げ回ったり、一緒に過ごす様は見ていてとてもほっこりした。
この映画はチャップリンだけじゃなく、捨て子を演じた子役のジャッキー・クーガンによる演技が素晴らしい。
セリフが無くても表情豊かでチャップリンと共に映画を盛り上げてくれる。
ガラスのシーンとか、安宿でのやり取りとか本当に面白くも可愛くてクスッとしちゃう。
(クーガン法って言葉は聞いたことあったけど、まさかこの子が元にできた法律だったなんて知らなかった!)
これで連日のチャップリン作品の鑑賞を締められて良かった。
私的には☆☆☆☆かな。
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