大好きな『遊星からの物体X』をお撮りになったジョン・カーペンター監督のホラー映画。
60年代を舞台にしたレトロな質感のセットや画が印象的な作品で演出まで(意図してだと思うけど)昔っぽいので主演のアンバー・ハードを見ないと2010年に撮られた映画だとは思えないかもしれない(笑)
ロボトミー用の器具がまだ置いてあるような昔の精神病院、しかもその監禁病棟が舞台で感情が死んだような表情の職員、独房のような部屋、そして真夜中に見た女の影…とにかく何かが起きそうな気配しかしない。
オールドスクールなテイスト溢れる不気味な一本で、突然驚かせるような演出に体をビクつかせながらも最後まで飽きずに一気に観られるわりといいホラー映画だった。
冗長にならない短めの尺で謎の答えにたどり着き一応、ちゃんと決着するのでモダンな映画しか受け付けないって方じゃなければ女優さんはかわいい子が多いしけっこう楽しめるんじゃないだろうか。
最後のオチはやっぱりお約束ですよね(笑)