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カルメン故郷に帰るのshihorinのレビュー・感想・評価

カルメン故郷に帰る(1951年製作の映画)
4.0
国産カラー初の総天然色で上映された日本映画金字塔的な作品。
北軽井沢の僻地に帰ってきたカルメンことおきんとその友人朱美が巻き起こす一騒動 。
これが木下、高峰の黄金コンビの初作品でもある。

北軽井沢の村人はいわば日本社会の縮図である。「芸術とは何か」を曲解する村人達から、日本人の感性の限界を感じ取れる。

葬送曲か軍歌の如く暗い曲調から始まる「ああ、わが故郷」。天才 木下惠介が感じた日本という「故郷」に対する素直な気持ちなのだろう。
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