KengoTerazono

カルメン故郷に帰るのKengoTerazonoのレビュー・感想・評価

カルメン故郷に帰る(1951年製作の映画)
-
芸術を語るなんざぁ、偽モンのすることさ。結局芸術が分かってるのは「めくら」の音楽家とその奥さん、そしてカルメンの父な気がする。だからと言って、カルメンとその友達のチグハグな踊りと、村人たちのエロい視線が芸術ではないかというと、そういうわけでもない気がする。だって笑えるしカッコいいから。

この作品はカラーである意味がある。カルメンが故郷に錦を飾りに帰ってきたときの華やかさ、雄大な自然とモガ(かぶれ)な衣装のチグハグさ、カルメンの色気はカラーじゃなきゃ出せない。

あのラスト好き。そして、劇中曲も大好き。戦後まもない時代。何もない時代。だからこそどこか希望がある、明日は今日よりきっと良くなるとなんとなーく思える。

果たしてカルメンは故郷に錦を飾れるのか?
KengoTerazono

KengoTerazono