スズナリ

カルメン故郷に帰るのスズナリのレビュー・感想・評価

カルメン故郷に帰る(1951年製作の映画)
3.8
日本初の総天然色映画ということで浅間の青空がカラーでよく映えているが、今作を知ったキッカケは大学での映画の授業だった。その時先生が言っていたのは、カルメンと朱美というアメリカナイズされ肉体的にも解放された自由な女性性からの経済的援助 (ストリップショー) はアメリカによる占領下日本への援助をオーバーラップさせたアイロニー/パロディであり、村人たち (日本) は文句を言いながらもその恩恵を受けるという構図が見られる。確かにそういう構図が見え隠れしているように感じた。流石木下恵介といったところか。
作中の裸踊りと言ってもやってる事は今のグラビアみたいなものだから、半世紀で女性の在り方というのも変化したのだなと思った。
スズナリ

スズナリ