カルメン故郷に帰るの作品情報・感想・評価

「カルメン故郷に帰る」に投稿された感想・評価

最初の子供達が歌うシーン、浅間山バックのロングショット、リリィカルメンの衣装…他にも色々あるけどめっちゃ綺麗だなぁって思った。ガンガンにコメディで普通に笑ったし、その時代の最先端を生きるカルメン達の姿がとてもよかった。
登場する悪者もみんな可愛く撮ってて、なぜか憎めない。登場人物が全員魅力的な映画だと思った。
日本初のカラー作品?らしいけど、最初からこんなにクオリティの高い作品を撮ってたのか〜。どのカットも凄くカッコよかったし、色が綺麗。っていうかリリィカルメン達の衣装が引き立つようなロケーションが素晴らしいなと思いました。
日本初のカラー映画。初とは思えないほど色彩が鮮やかで美しい
そしてはしゃぐカルメン達と衣装がかわいい!
結果的には良かったのかな?って感じ
東京で人気の踊り子=リリー・カルメン=おきん(高峰秀子)が、友人のマヤ・アケミ(小林トシ子)を連れて、故郷の浅間山の麓の村に帰ってくる。

村民の地味な衣装とは対照的に派手な衣装の二人が、総天然色カラーで見事な美しさである。

特に、高峰秀子のカラーで映し出される「脚線美」に眼が釘付けとなってしまう。

なんと、この作品1951年の作品である。
そのころの浅間山と青い雲、白樺、広がる草原などが美しい。
浅間山の麓にある北軽井沢小学校(校長は笠智衆)での運動会がクス玉割り、むかで競争など時代を感じる。
現代では差別用語とされている言葉もバンバン登場する。

おきんは、木の下で牛に蹴っ飛ばされて頭が弱くなったと思っている父親が、実は娘のことを「可愛くてしょうがない」というくだりは、「父親が娘を思う気持ちはそうだろうな~」と同感である。

娘の行動を恥ずかしがるおきんの父親に、校長が「恥ずかしいというのは人間だけが知っている。尊いことだ。」というセリフ、笠智衆に言われると納得してしまう。

この作品を紹介する文章を見かけるたびに「東京でストリッパーをしているカルメンが故郷に帰ってきて騒動を巻き起こす」などと記されているが、本作では『ストリッパー』なるセリフは一切登場しない。
「裸踊り」とか「(トラックに書かれた)裸美人の乱舞」・「裸芸術」などと表現されている。

しかもストリッパーと仮に呼んだとしても、現代のストリッパーを想像するのは間違いで、現代でのビキニ姿程度のものである。このあたりが、時代相違であろう。

本作でとりわけ印象的なのが、高峰秀子歌う曲(作詞:木下忠司、作曲:黛敏郎)と佐野周二歌う芸術的な歌の2曲。この2曲が、これまた対照的であり、都会と田舎を表しているようだ。前述の服装も、東京から来た2人の服と村民の服が、都会と田舎を象徴的に表しているのだと思う。

日本初のカラー映画ということで、カラーフィルムで撮影し、それが失敗して作品が成立しないリスク回避のために白黒フィルムに入れ換えて白黒版も作成した木下恵介監督の苦労を想像させるエピソードである。
okapy

okapyの感想・評価

3.4

このレビューはネタバレを含みます

お得意の幸福論。ゴーイングマイウェイ。こんな色の散りばめ方もできるんだすごいぞ木下恵介。サングラスかけて麦わら帽被ってる間、佐野周二を認識できなかった。コメディ映画ってその時代その時代で変わるもんか。
ゴッホ

ゴッホの感想・評価

2.7
色のありがたみを感じる。
自然の風景が個人的に好き。
オサダ

オサダの感想・評価

3.0
高峰秀子のあっけらかんとしたキャラクターに元気をもらえる
衣装が原色な色使いで、ポップな印象
1951年のガーリィームービー
高峰秀子がストリッパーとして故郷である軽井沢へと帰郷
これが一大騒動に発展

衣装提供:髙島屋
この時代にまさかの貴重なカラー映像
初)ずっと観たかった作品。日本初総カラー作品とのこと。松竹は気合い入れただろうなと察せられる。主役に大名女優高峰サンを配し松竹のエース木下監督に撮らせ意気込みは重々伝わる。高峰サンのスレたヤサグレ感は相変わらず抜群で初カラー作品なのに作品中盲人を登場させ「見えない」と言わせる脚本を書いた監督のセンスも抜群。色はすごく綺麗でした。
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