MURANO

ファミリー・ツリーのMURANOのレビュー・感想・評価

ファミリー・ツリー(2011年製作の映画)
4.4
家系図は、脈々と繋がり続けていく。どんな苦しみや諍いがあっても、家族って切れない存在で、すごく大事。

ハワイの自然と音楽に揺られながら、家族の再生を心に染み込ませてくれる優しい秀作。

リゾート地・ハワイのイメージから考えると、尊厳死が話の中心にあって、意外なほどに重たい。景色を見ても、いつも空は曇ってるし。

ジョージ・クルーニーは、きっと狂ったり怒ったりしてもおかしくない状況なのに、その思いは封じ込め、静かに悲哀を受け止めていく。

そういったエピソードひとつひとつを積み重ね、いろんな感情が蓄積されてきて、終盤のシーンになると、過剰演習なんてまったくないのに、もう一気にブワーって来ちゃう!

やっぱり、アレクサンダー・ペインは巧いな〜。じわじわ残っていきそうないい映画!
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