コミカルな演技からかユン・ピョウと比べると三枚目のイメージが強いけど、まじまじと見ると、ジャッキーが一番美男なんだよね。
70年代のカンフー映画ってどちらかというと重いイメージが強いのだが、それをガラッと明るいエンターテイメントに完成させたのがジャッキー・チェンのような思う。
この人の登場で、アクション映画のテンポが何十倍も早くなったような気がする。
20世紀初頭の香港を舞台に、ジャッキー扮する海上警察官、ユン・ピョウ扮するエリート軍人、サモ・ハン・キンポー扮する泥棒の三人が海賊征伐に立ち上がるというストーリー。
あの有名な時計台からの落下シーンは何度観ても顔がひきつってしまうぐらい怖い。あれは3度もやるようなもんじゃないよ(笑)
でも一番好きなのは、自転車による逃走劇のスピーディーさ。サドルが外れて肛門に刺さったシーンなんか腹抱えて笑ってしまった。
笑いのシーンが結構いいセンスしているんだよね。
サモ・ハン・キンポーを追いかける悪党に全然違う方向を教えるジャッキー。
それに対してサモ・ハンが「御礼は言わないからな」と言った途端、ジャッキーがわざと行き先を追っ手たちに伝えると、ふてぶてしくサモ・ハンが「ありがとうよ」というシーン。
文章で書くとちっとも面白くないのだな、テンポといい呼吸といい、思わず(((*≧艸≦)ププッ
ラストの漂流シーンも実にほのぼのとしている。
■映画 DATA==========================
監督:ジャッキー・チェン
脚本:ジャッキー・チェン/エドワード・タン
製作:レナード・K・C・ホー
音楽:マイケル・ライ
撮影:チャン・ユイジョウ
公開:1983年12月22日(香)/1984年2月25日(日)