ぬーたん

追憶のぬーたんのレビュー・感想・評価

追憶(1973年製作の映画)
3.6
『漢字2文字シリーズ』その8
そろそろ飽きて来たよ、このシリーズ。10まで行くか。
1973年の作品。46年も経ってるのね。
生まれてたけどさ。観たのは10代かな?
とにかく主役のロバート・レッドフォードが素敵。
『明日に向かって撃て!』『スティング』とノリノリだった頃。
男前が2人。とにかくカッコ良くて痺れた。
私はジジイ好きだったのでポール・ニューマン派だった。
レッドは坊ちゃんタイプで何でも出来る優等生で、いかにも金持ちの白人という感じが強かった。
ポールは真逆で、ワルのイメージでそのくせ親しみやすい容姿だった。
そんな特に好きではなかったレッドだが、さすがにバーブラ・ストライサンドとのラブストーリーは、ヤダー!と思ったことが記憶にある。
この2人、ジャケ観ても全然お似合いではない。
美男美女が主役、という時代だったし。相手が美人なら許せると思うのはなんでだろう?バカみたいね。
容姿も…鼻がね、気になってつい見ちゃうんよ。
主題歌『追憶』はとても綺麗なメロディーで今も鼻歌が出ちゃう。
鼻・鼻!
この主題歌を歌うから主役になったのかなと当時はその辺の事情を勘ぐってスッキリしなかった。
数十年ぶりに観て、この役はバーブラが適役だったと訂正した。
2文字にこだわらなかったら再鑑賞もしなかっただろうし、不釣り合いと思ったままだったろうね。
いきなり、白い軍服で座ったまま寝てるハベル(レッドフォード)がもう胸キュン。
この頃は37歳位だけど、本当に美形だった。ブラピと比べられるけど、レッドの方が上でしょう。
そして、ケイティー(バーブラ)の足を膝上に乗せさせて、靴紐を結んであげるシーン、即死。
私なら即抱きつくな。あ、特別好きでないけどね。
2人が恋人になって行くのは割と自然で、対照的で刺激的な関係だったからと思う。
結局はその違いが、2人の距離を広げていくのだろうけど。
マッカーシズムの時代で、政治的・社会的な問題を織り交ぜながら、2人の人生を描いていく。
時が経って再会するという流れは良くあるし、感動をよぶのは確かだけど、その描写がセンチメンタルでないところがいいね。
それぞれの信念を貫き尊重しあっている、ということが表情だけで伝わり、かえって泣けて来る。
それにしても、バーブラは強い女がよく似合う。
そして、レッドフォードは軟弱だけど心優しい男が似合う。
レッドフォードは80歳を過ぎて引退した。
最後の方の作品はあまりにも年取り過ぎていて、引退はちょっと遅かったくらいだと思った。
最新の画を使われることになるのは残念だから。
イケメンの潮時は難しい。
ラストに流れる主題歌、やっぱり名曲だ。
ぬーたん

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