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7月4日に生まれてのyakkoのレビュー・感想・評価

7月4日に生まれて(1989年製作の映画)
3.5
ベトナム戦争。
敵に撃たれ、下半身不随になり車椅子生活を余儀なくされたロン・コーヴィックの自伝的小説が原作です。

ごく普通の学生だったロンは愛国心から海兵隊に入隊。
訓練の後ベトナムに派遣されるが敵の銃弾に倒れ下半身不随に。

退役し帰国したロンを待っていたのは彼が思い描いていたものとは違った。

世の中は反戦ムード。
自分が命をかけて国のために戦ってきたのに、戦わない奴らが声高に反戦と叫ぶ。
PTSDも発症し世の中の流れについていけず、不自由な体と男性としての機能を失ったことに苛立ちは段々とつのりアルコールに逃げていく…。

と、こんな感じで爽やかなトム青年が汚い身なりでとことん堕ちていきます。ちょっとこの辺長くて飽きます。

軍は愛国心という言葉を武器に将来ある若者を巧みにリクルートし、ロンのような行き場のない帰還兵を沢山生み出してしまいます。

反戦ムードか高まりアメリカはやがて泥沼化したベトナム戦争から撤退を表明します。

オリバー・ストーン監督ですから。片寄った描き方かもしれませんが。
戦争映画を観る度に同じ事思います。戦争という行為のどこに意味を見出だすことができるのか?と。

もし自分だったら、家族だったら、友人だったら…。

みんなが悲惨だって分かってるのにどうしてなくならないんだろう…。

短い出演ながらウィレム・デフォーの演技が光ってました☆
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