アラサーちゃん

殺したいほどアイ・ラブ・ユーのアラサーちゃんのレビュー・感想・評価

3.5
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〖殺したいほどアイ・ラブ・ユー〗
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ザ・90年代コメディ映画。
この時代のコメディって、ほんとに愛おしいとおもう。奇抜でゲラゲラ笑う下品な内容じゃなくて、人情があって、憎めなくて、そこらへんに落ちてるクスッと笑える物語。

ストーリーは、天性の女好きであるジョーイの浮気性に気づいた妻ロザリーが、あの手この手でジョーイを殺そうとするっていうものなんだけど、この夫婦のゴタゴタに出てくる人たちも面白くてね、ロザリーに恋するアルバイターのディーボ(これ、リバー・フェニックス💕)や血気盛んなロザリーの母ナジャ、殺し屋?のハーランとマーロン。みんな可愛いんだよなあ。

とくにね、この殺し屋ふたりがほんと強烈で、〖ファーゴ〗のスティーブ・ブシェミとピーター・スタートメアのコンビを彷彿とさせる馬鹿そうな感じ。
ウィリアム・ハートの怪しさ満点な風貌(このキャラクターの登場シーン、力抜けるし地味だけど個人的に最高だった!ここはかなり評価高い!)もだし、キアヌ・リーブスのほっといたらイケメンなのに抜けてる具合(タクシー降りるところ、ディーボと三人で密談するところ、キャラクターがわかりやすくて◎)がもう最高でした。

これ、実話らしいのね。そう言われてみれば、いつか世界仰天ニュースとかで見たような気もする。
とにかくジョーイが死なないの。何をさせても不死身なの。さすが絶倫男(ちがう)

とりあえずリバー・フェニックスを観たくて鑑賞したんですが、リバーが想像以上にとにかく可愛くて、リバーのシーンだけ繰り返し観てリバーを凝視しておりました。
楽しみにしていたマーサ・プリンプトンとの再共演は一瞬だったけどマーサ可愛かった…

ていうかこんな健気で一途なイケメンが想ってくれるなら、あんな浮気亭主はほっといて若者に行くけどな🤔
しかし、だからこそのこの愛、殺したいと思うまでに相手を愛しているからこその気持ちの強さですよね。ロザリーの愛恐るべし。

シーンとして面白かったのはジョーイのママが出てきたところと、言葉が巧みすぎるジョーイの名ゼリフの数々ですかね。クラブのナンパシーンは世の男ども真似した方がきっといいぜ。