映画狂人

金色の眼の女の映画狂人のレビュー・感想・評価

金色の眼の女(1961年製作の映画)
-
僅か数本の長編作品を撮り、弱冠35歳の若さで映画界から離れてしまったアルビコッコのデビュー作。
男女の三角関係を同性愛を織り交ぜつつミステリアスに描いた作品。
撮影監督はアルビコッコの実の父、主演のマリー・ラフォレは実の妻という主要メンバーを身内で固めているのも特徴。
原作は19世紀フランス文学界の巨匠バルザック、とは言え現代的に脚色した物語はお世辞にも魅力的とは言えないので独特な映像美を楽しむ他ない。
カトリーヌ・ドヌーヴの姉フランソワーズ・ドルレアックも出演している。
これだけの布陣を揃えておきながら正直いまひとつパッとしない微妙な出来だが、陰影を強調した撮影は見事。
映画狂人

映画狂人