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レイヤー・ケーキのCOZY922のレビュー・感想・評価

レイヤー・ケーキ(2004年製作の映画)
3.3
ダニエル・クレイグ。青い目が珍しくない欧米人の中でも これほど冴え冴えとした印象的な青い瞳の持ち主はそうたくさんはいない。彼が6代目ボンドに抜擢される前の主演作であり、「キングスマン」で今をときめくマシューヴォーンの初監督作でもあるレイヤー・ケーキ。裏社会のLayer(階層)の中、名も無き麻薬ディーラーを演じるダニエル・クレイグの色気を堪能するための映画と言ってもいいかもしれない。

ダニエル演じる主人公は、仕事が上手くいっているうちに、そしてこれ以上どっぷり浸からないうちに足を洗おうと考えている男。頭も切れるし一見スマート、、なはずだが、拉致されたり、危うく殺られそうになったり、裏をかかれたり、時々オタオタしたりと結構ヌけている(^^;; 。が、1ミリのスキも無い男ではないところが本作では逆に魅力になっている。たびたび出し抜かれて 見た目よりもダメな感じが、まだ30代半ばで筋肉の付き具合も今よりも薄いダニエルの容姿と絶妙にマッチしている。それでいて既にフェロモンダダ漏れ, オーラ出まくりの佇まい。カッコ良さ8割、ダサ可愛さ(またはダメンズ風味)2割って個人的萌えパターン o(≧▽≦)o .

映像もスタイリッシュ。が、いかんせん登場人物が無駄に多いうえに、それぞれのバックグラウンド描写やキャラの掘り下げが薄いので、初見では人間関係がわかりづらく話がスムーズに頭に入ってこない。このあたりは小説だと気にならないのかもしれないが、2時間に満たない映画では人物の数を絞るか強烈な個性を打ち出さないとちょっと厳しいと感じた。

しかし、それでも ダニエル・クレイグ目当ての鑑賞という意味では目的は果たせた。やっぱりカッコいい。やっぱり色気がある。これを見てまたカジノロワイヤルからのダニエルボンド4作を続けて観たくなった。
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