KANA

アニー・ホールのKANAのレビュー・感想・評価

アニー・ホール(1977年製作の映画)
4.0

私の中でウディ・アレンといえばやっぱりこれ!
自意識過剰で神経質なインテリニューヨーカーを自分自身とダブらせて自虐的に自分をさらけ出すウディスタイルの原点。
久しぶりに観たけどちっとも色褪せてないなぁ〜

止まらない早口のシニカルトーク、不意に画面に向かっての語りかけ、うわべの会話とは別にカップルの内面心理を字幕で被せる演出…どれも洗練されてて、さえないウディのルックスさえも(失礼💧)逆にお洒落に見せる才能はホント素晴らしい。
映画館の列で待ってる時のくだりは特にシュールで笑えるw

いかにもNYな摩天楼を上からスタイリッシュに撮るというより、ニューヨーカーの中にディープに潜り込んだ目線からのNYっていうのがまた好き。

あと、やっぱりダイアン・キートンのファッション。
あのマニッシュなのに可愛い“アニーホールルック”はラルフローレンのいろんなアイテムをダイアン自身がチョイスしてコーディネートしたもの。
ラルフの程よくライトなトラッドテイストを活かしつつ、自分の自然体の魅力をより輝かせていてセンス抜群!

この後もウディはサバサバ生きざるを得ないスノッブなニューヨーカーの哀愁を皮肉とユーモアたっぷりに描き続けることになりますね♪
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