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アニー・ホールのako4uのレビュー・感想・評価

アニー・ホール(1977年製作の映画)
3.0
会話しながら歩いてくる2人の とんでもない長回しロングショットで
えええーなにこの映画素敵かも!? てなりました

演出の事例集がごとく
見たことないような 心くすぐる演出が 次々と繰り出され
えっ!? ってなる大胆奇抜な演出も もりだくさんなのに
男と女の始めと途中と終わりが リアルに胸に迫ります

冒頭の1人語り
家業の遊園地 コースターで揺れる家
さんま大先生を彷彿してしまった教室の風景
本音の字幕
雑音が入りまくるヒロインの歌
ベンチに座って通り過ぎる人を観察
幽体離脱
対向車とぶつかりたい衝動の男の運転(でも何も起こらないでシーンはすぐ終わる)
通行人がナレーションしたり 通行人に問いかけたり
アニメーション
昔を覗き見
画面を半分に割って それぞれのカウンセリングを同時上映
衝突事故とゴーカート
檻を出る時「連絡する」仲良くなってる(笑)


「人生は悲惨かみじめのふたつしかない。みじめなのはまだ幸運」
まったく共感はできかねるが 面白い

「男と女の関係はおよそ非理性的で不合理なことばかり。それでも付き合うのはたまごが欲しいからでしょう」
共感できますね 面白い
時が過ぎて 渦中じゃなくなって やっと、自分が手にしていたたまごが 見えたりするんですよね
そんなラストシーンは ちょっと切ないですが 爽やかです
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