ナンセンスロケット

アニー・ホールのナンセンスロケットのレビュー・感想・評価

アニー・ホール(1977年製作の映画)
3.5
【キスして心を落ち着かせてから食事しよう】

アカデミー賞 ウディアレンの代表作と聞いて。
ウディアレン扮するコメディアンがアニーホールに恋するお話。

ラブロマンスというかオトコ目線の恋愛という方が表現近いのかなぁ。
結構表現は直接的だし、堕落したオトコ満載なんだけど、何故か憎めず時にカッコいい。

役のイメージはほぼ「ボニー! 俺も男だ」なんだけど(というか、ダイアンキートンとのコンビは同じ)、今回も絶妙なダサさと男気を演じる。

夜中の3時にクモが出た!ってアニーに呼ばれて、「殺しなさいよ 殺虫剤があるでしょ」とかいや、会話とか普通なんだけどいちいち耳に残る。

ワーディングセンスがやっぱウディアレンだよね、「パラミ(パンティ・ラインが・みえる)」とかww

演習は結構面白くて、カメラ目線で状況を観客に解説したり、過去にタイムスリップして眺めたり、心の声を描いたり、なかなか斬新。

一番良かったのはオーディションに落ちて落ち込んでるアニーにキスしてから食事するシーン。

全般的に寝るシーン多目なんだけど、性欲と愛が同居してんだよなー。