SHIROHITO

アニー・ホールのSHIROHITOのレビュー・感想・評価

アニー・ホール(1977年製作の映画)
4.7
『Annie Hall』

マジか。マジなのか。面白かったしかなり笑った。意外すぎて超嬉しい。

ウディ・アレン…彼の作品はたった3作品しか見てなかったんだけど、なんとなく苦手意識持っちゃってたのを後悔。

内容は変わり者主人公アルビーと美しきアニーの出逢いから別れ。詳しくは己で観んかい。

もうねー!ほんと面白かったわ。
本音をセリフと別に字幕で表現したり、回想に今の自分が登場したり、アニメ挟んだり、画面に向かって話しかけたり、画面を分割表示したり、盛り沢山な演出スタイルにしても、
全体的に混在させた思い通りに行かない非合理さというか不条理なピリ辛テイストにしても、
散りばめられた日常や恋愛のあるあるコメディと、絶対運転させたくないアニーの兄貴の車に乗った時のアルビーの恐怖顔みたいなコメディにしても、
ーーーーおもしろいじゃんかベイベー!

ぶっちゃけアルビーとは友達になりたくないけど、キャラクターとしては好きだったわ。ていうか彼が嫌気が差すポイントがちょっと共感出来て、もしかして俺ってアルビーみたいなのかと思って超不安になったw
映画の列でのうんちく野郎とか、非道い女の運転とか、バカップルの会話とか、マリファナの力借りたやっつけセックスとか。
でもこれって誰でも嫌だよな(∵)

アニーにクモ出現ごときで夜中に呼び出されて文句言いながらも結局退治してあげるアルビーを見て、昔付き合ってた子に夜中「シェイク飲みたい」って起こされてブツクサ言いながらも車走らせてマックに行ったことを思い出した。とほほ、男は辛ぇよなアルビー。

そんなこんなでアルビーはあまりお近づきになりたくないけど、映画で観る分には案外嫌いになれない男なのでした。
(※ちなみに別作品のクズ女ジャスミンは大嫌いです。)

最後に、
彼の面白かったセリフで、将来いつか使ってみたいセリフを。

「リスに喰われろ」

アニーホール。ごちそうさまでした。
SHIROHITO

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