Arisa

巌窟の野獣のArisaのレビュー・感想・評価

巌窟の野獣(1939年製作の映画)
3.3
大好きなヒッチコック監督の
イギリス時代の作品。


あの「バルカン超特急」の後に作られた作品なのに
あまり評判は良くない…



なんでだろうと気になりつつ、観てみると



雰囲気が結構怖い



怖いといってもホラー的な怖さではなく、金銭・財宝の強奪や殺戮を繰り返す強盗団が出てくるお話なのでちょっと野蛮な雰囲気。


あらすじ

母を亡くし孤児となったメアリー(オハラ)は故郷アイルランドを離れ、英国西南部の町コーンウォールに伯母夫妻の経営する宿屋ジャマイカ亭を訪ねる。
そこは港に巣くう悪党どものたむろする恐ろしい場所で、彼女は様々の身の毛もよだつ経験をする………



キーとなる判事役に
大大大好きな「情婦」のチャールズ・ロートンが出てくるんですよ。


このチャールズ・ロートンの役がほぼ主役級のインパクトがあって、ヒッチコックならではの
金髪美女の圧倒的存在感がいつもよりはそんなに感じられないんですよね。



このモーリン・オハラ自体はとっても綺麗な人で
冒頭の場面、チャールズ・ロートン演じるハンフリー卿の自宅に行った時に顔を見せるアップのシーンがとても素敵でした。


ただ、それ以上にチャールズ・ロートンの顔芸(個人的見解)がなんか面白かった。




主人公だけが何の事実も知らなくて巻き込まれてしまうというパターンは健在で
いうほど面白くない訳ではないんだけれど



いつものテンポの良さがないんだよなーなんて思ってたら
実は、チャールズ・ロートンがプロデューサーを務めていたみたい。


少し雰囲気が違うのもこのせいだったのか、なんて納得。


題名がかなり原題と違いすぎるのが不思議…この放題じゃあまり観たいと思わないな…笑
ヒッチコックぽくない感じだし。


まぁ、ヒッチコックファンとしては観ておいてよかったです(´౿`)
Arisa

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