ポルターガイスト2作目
80年代のホラーは基本的にビックリ箱で、恐怖描写や深層心理などを表現する演出が希薄なのが殆どだ。1作目などは特に顕著だが、その意味では今作はまだホラーの文脈に則ってはいると思う。
前作ので散々な目に遭ったフルーリング家だが、引っ越した先でも新たに怪奇現象に悩まされる。というのも前作で悩まされていた家の地下の墓地に、更に地下には集団自決した宗教団体が埋め立てられていたとのこと。2重に悪霊が埋められていたという厭すぎる偶然。そんな馬鹿な。
そんな事が発覚して、前作の小人症の女霊媒師タンジーナは、ネイティブアメリカンの祈祷師テイラーを送りつける。案の定、奥さんはなんの疑いも無くネイティブアメリカンのオッサンを全信用しちゃうんだよな。
中盤、悪霊のボスがわざわざ家を直接訪ねてくる。このシーンは良かったな。黒スーツの死に神っぽい風貌で只者じゃ無い雰囲気を上手く演出してる。
それから娘・キャロルアンを巡り悪霊達があの手この手で仕掛けて来る。
息子の歯科矯正の針金が襲ってくるとか、父親に乗り移った悪霊がクリーチャーとして吐き出されるとか、なんの冗談だとは思う。まぁ面白言っちゃ面白いが怖くは無い。
ラスト、さらわれたキャロルアンを助けるために家族総出であの世で空中戦を繰り広げて奪還する。宗教ビデオみたい。個人的には1作目より好きなのだが、 やはりトンチキな作品である事には変わりないな。