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ポルターガイスト2のblacknessfallのレビュー・感想・評価

ポルターガイスト2(1986年製作の映画)
3.3
前回でマイホームが霊達にぶっ壊されたのに、またデッカイ家に住んでる様子のフリーリング一家。確かに父ちゃんやり手セールスマンだったけど、仕事辞めるて言ってたのにどーやってこんなデカイ家を?
奥さんの実家、キャロル・アンのおばあちゃんの家に同居してたんだね笑

でも、家が違うからって安心はできない。霊の狙いはキャロル・アン。前回、霊達を振り切ったけど、倒したわけじゃないし、霊達が何者かもわからない…今作で決着はつくのか?そして彼等の正体は明らかになるのか?

結論から言うと、まず正体はわかる。ポルターガイストなんて基本地縛霊なんだけど、彼等、特にリーダーの霊力が強力なんで離れた土地までキャロル・アンを追ってこれる。そして、今作は人間の姿で現れる。リーダーだけなんだけど、牧師みたいな服着たシュッとした老人で、全体的にファンタズムのトールマンに似てる。
彼等は19世紀、狂信的な終末思想持ったケインという男が率いたカルト・グループの霊。集団自殺の結果、魂が行き場を無くし、彼等の言う光のもとに還るには、純粋で強い魂を持つキャロル・アンがどうしても必要らしい。
この理屈、おれの説明が下手でよくわからないと思うんだけど、映画ではちゃんと、もっと詳しく分かりやすく説明してくれる。誰が?そうです、前作でも色々教えてくれた、米良美一似のキュートボイスのちっこいおばさん霊媒師のタンジーナが笑

タンジーナは前作同様、今作でも一家を霊達の魔の手からブロック、最終バトルで的確なアドバイスをする笑
そして今回は敵の本気度が違うので、自分だけでは手に余る事態と察し、仕事仲間?の霊媒師まで派遣してくれる親切さ笑

この派遣されたテイラーていう霊媒師、インディアンの大男(ネイティブ・アメリカンと呼ぶべきか?)タンジーナとは対称的に見た目からして、なんか神秘的なオーラあって頼れる感じ。
実際、蝶と話したり、インディアンの精霊と交信してスピリチュアルな力を操れる。部分的にはタンジーナより秀でてる力を持つ。

そしてタブルサポート体制で、前作同様霊達とのバトルに突入してく。
この霊障アタック描写、前作のディスコ・チック・ドタバタ・アクション路線を踏襲してんだけど、監督フーパーじゃないし、スピルバーグのクレッジトもないので、かなりグレードダウンしてる、、この時代、これだけ特撮とかやってれれば御の字のレベルだとは思うけど、前回のテンションを体験してる身としては、やっぱガッカリて気持ちがどうしても、、笑
なんだろう、仕掛けがことごとく微妙にダサいし、何より前作より古く感じるギミックばかりでノリ切れなかった笑
具体的に唯一おもしろかった描写が、長男の子の歯列矯正の器具が糸状になって蜘蛛の糸みたいに長男をぐるぐる巻きにし、あげく部屋中糸だらけになり蜘蛛の巣みたいになるとこぐらいかな笑
セコい着眼点だなと思わせてスケールのデカイ攻撃になって驚かせる意図がよかった!糸だけに😂

地味でダサさを纏いながらの大バトルの末、今回はタイラー&タンジーナのタブル霊媒師体制だったこともあり、ケインと霊達を完全粉砕!
完結のはずなのに3あるんだよね、微妙な出来だけどこれもヒットしたのかな?

あと、おばあちゃんに「大人になったら何になりたい?」て聞かれたキャロル・アンが、顔しかめて「大人になんかなりたくない!」と言う、「大人は楽しいわよ、私はどの年代にも素敵な思い出があるわ」とおばあちゃん。これ、だからキャロル・アンも素敵な大人の時間を過ごせるわよって意味で言ってる、有りがちでどうってことないシーンなんだけど、キャロル・アン役のベザー・オルークが次作のポルターガイスト3の撮影中に病死するの知ってるから、映画の流れと違った、もっと重い意味で切なくなったね。享年12才。。
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