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東京裁判のyukikoのレビュー・感想・評価

東京裁判(1983年製作の映画)
4.4
いつまでも上映し続けるべき貴重な歴史資料。
約4時間半、まったく長く感じなかった。むしろ、あの膨大な情報量をよく凝縮したものだと思った。

ヨーロッパ、アメリカ、アジア、満州、今までに観たいろんな戦争映画や、習ってきた歴史の知識の断片が一気につながるような体験だった。
「日本のいちばん長い日」(1967年の方) をまた観たくなった。

玉音放送、全文を聞いたのは初めてだったけど、思いがけず泣いた。
字幕があったから内容が理解できたということもあるけど、内容以上に、あの「終わり」と「始まり」の瞬間に当時の人たちが感じた想いが迫ってくるようだった。

東條英機の自死を阻止して輸血に協力した米兵、裁判の意義そのものに一石を投じたブレイクニー弁護士、パル判事が印象的だった。

4時間半ぎっしり、いろんなことをいっぱい考えたけど、一言で言うなら「戦争はいやだ」につきる。
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