mh

東京裁判のmhのレビュー・感想・評価

東京裁判(1983年製作の映画)
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四時間半をこえる骨太ドキュメンタリーで小林正樹監督後期の傑作。
これ見れば太平洋戦争がだいたいわかるようになってる。
問題の多かった東京裁判のありのままを後世に残すために、そして中立であるようにめちゃくちゃ配慮されてて感動すら覚える。
おれなんかは小物なので、刑の宣告でうざい動きをするMPが気になってしかたなかった。なんなんあいつ!
戦争中の実際の映像って、使い回しが多くて、戦争映画をいっぱい見てるひとにはおなじみな素材が多いんだけど、この映画は初見のものがかなり多かった。体感95パーが新素材。
この手のドキュメンタリーの傑作「夜と霧」から引いていた。
信憑性の低い中国のプロパガンダ映画「中国之怒吼」からも一部引用してて、これに関しては批評家との間で一悶着あったとのこと。
松岡外相のベルリン訪問のくだり、ヨーロッパの町並みにハーケンクロイツはよく見るけど、ハーケンクロイツと日の丸が交互にかかってる映像はそれだけでもう強烈だった。(ググるとyoutubeにもあった)
実際の映像が中心で、ここまでの物語性を持たせたのって素直にすごい。
長いはずなんだけどあっという間でした。
面白かった!
mh

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