horaAya

ひきしおのhoraAyaのレビュー・感想・評価

ひきしお(1972年製作の映画)
3.8
家族から離れて島で暮らすオッサンが美女を犬にして飼い慣らそうとする変態みたっぷりな話。初フェレーリ。靴を履かせることの象徴性。絵を描くという後の『ステップフォードワイフ』と同様な意味合い。「たかが犬さ」のセリフ。そしてそれは作中話のごとく悪魔の化身となる。女というよりあいつらもは真逆の従順さが欲しかったんやろね。双方に全く同感できないながらも、そのままシステム自体への分析として機能しているわけでハネムーン的な装飾の小綺麗さが隠れ蓑となっているだけで、コレと同じだよ…っていう気持ち悪さを突きつけてくるやつ。それは男女なのか資本主義か。とにかくキモい。ブニュエル『この庭に死す』を思い出した。
horaAya

horaAya