まーしー

ブレインデッドのまーしーのレビュー・感想・評価

ブレインデッド(1992年製作の映画)
1.5
記念すべき600Marks目の作品はこちら。

『ロード・オブ・ザ・リング』のピーター・ジャクソン監督によるゾンビ映画。南海の島から持ち帰った猿が原因で、街中にゾンビが溢れ出す——。

ジョージ・A・ロメロ監督の『ゾンビ』を、よりカルトに、そしてコミカルに描いた印象。ゾンビ同士の交合やベビーゾンビの誕生、ゾンビの鼻への注射など、コメディタッチな部分もチラホラ。王道のホラー作品ではなく、予想の斜め上を行く展開と描写だった。

特に、終盤は何でもありの状態。ゾンビ映画の域を超え、モンスターパニック+スプラッター+コメディで、まるでデラックス弁当のよう。
おびただしい量の血や飛び散るゾンビの肉片などのゴア描写は、映画史に残るほどのインパクト。
また、体の一部が失われても活動を続けるゾンビの生命力にも驚かされるし、笑いたくもなる。
ここまでグロく、かつコミカルに描かれると、清々しさすら感じた。
ただ、ミニチュアや特殊メイクを使ったヴィジュアルは稚拙であり、映像面では時代を感じざるを得ない。この10年後に『ロード・オブ・ザ・リング』が誕生するとは……。

ゾンビ映画は好きなジャンルだが、残念ながら本作は私の肌に合わなかった。
が、独特の雰囲気を持つこの作品が、一部の人を熱狂させるのも理解できる。
そんな好き嫌いが分かれる作品。

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booさん、ジョニーさん、お付き合いありがとうございました。私には刺さらなかった作品ですが、お二人はいかがでしたか??
今日は参加が遅れてしまいましたが、またご一緒させてください<(_ _)>