高らかにニュージーランドの国旗とエリザベス女王から始まる、まさかの政府補助金を貰っちゃってますってなピーター・ジャクソンの超傑作!
見るのもう何度目?ってくらい好き。
ピーター・ジャクソンの才能もありますが、本作の大成功があったからこそ、"ロード・オブ・ザ・リング"が出来たともいえます。
…支配的な母親ヴェラと2人暮らしのライオネル。
雑貨屋の娘パキータは、祖母の占いの導きにより、運命的に出会ったライオネルと動物園へデートすることに。
そこには、ライオネルを失いたくないヴェラの姿がありました。
2人がキスする姿を見て逆上したヴェラでしたが、南海の島で密猟され、密輸された"ラット・モンキー"に噛まれてしまいます。
やがてヴェラはゾンビとして蘇り…
スプラッターホラー史上、最強最多の血量と言えるラストに向け、これでもかこれでもかとシュールで、汚らしく、下らないギャグてんこ盛り展開の連続でして、怖いというよりは笑っちゃう…
当然、CGなんてまるで無し、手作り感満載のストップモーションアニメやら、特殊メイク、出来る限りあらゆる手段を使った効果は、逆に生々しくて、エゲツない、そこがまたたまりません。
ヴェラの最終形態なんかは、まるでウルトラマン
つくづく、"とんでもねぇ"作品ですが、抜群に面白い!
何が"とんでもねぇ"って、こんな作品に補助金出しちゃうニュージーランド政府の太っ腹というか、懐の深さですかね〜わざわざ壁に掛けてあるエリザベス女王陛下の肖像画に血へどが掛からないようひっくり返すワンカットを入れているところなんか、ちゃーんとピーター・ジャクソン感謝してるんですね〜と感心。
80年代から90年代は、有能な監督さんが、スプラッターやホラー映画を作り、それが評判になって大作へ、という流れが沢山あったような気がします。
"アボリアッツ国際ファンタスティック映画祭"とか盛り上がっていましたね。
グランプリは必ずチェックしていたのは、懐かしい思い出です。