きんぽうげ

トイレットのきんぽうげのネタバレレビュー・内容・結末

トイレット(2010年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

言葉が通じないとコミュニケーションがとれないだろうか?そういう疑問を投げ掛ける。
物語は、ある外国の家族の母親の葬式から始まる。
三人兄弟、男二人と妹、それに日本人のおばあちゃん。その間に横たわる繋がりの具合。言葉はわからないが気持ちは伝わる。それを押し通そうとする。おばあちゃんは素振りでしか表現をしない。外国における日本的なもの。トイレット、寿司、餃子。兄は四年間外に出ない引きこもり。次男はプラモデル好きのオタク。妹はエアーギターで世に出ようとする変わった性格。
もたいまさこのキャラクターってどういうものだろうか。決して普通でないのはわかるけれど、たゆたう風、漂っている。
反復する動作、朝のトイレにしばらく入った後、深くため息をつく。この事に次男は感動してしまう。本当の実の祖母なのかを疑って、DNA鑑定をするのに、誤って妹の毛髪で鑑定してしまい、その結果、自分が貰い子であったことが判明して、違う真実が明らかになる。
性格はそれぞれ優しさと冷たさに分かれ、それはいい加減さと厳しさとに表示され、研究所勤めと芸術家に分かれ、妹は大学生であったか。
盛り上がりはピアノのコンクールの場面。おばあちゃんが「クール❗」と指を立てて力づける場面。演奏は拍手に包まれる。
ラスト、今度はおばあちゃんの葬式で終わる。そして、兄弟の結びつきは真実がわかった事で、より強くなる。おばあちゃんがあんなにたくさんのお金を持っていたのは、遺産なのだろうか?
きんぽうげ

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