みおこし

アニーよ銃をとれのみおこしのレビュー・感想・評価

アニーよ銃をとれ(1950年製作の映画)
3.9
バッファロー・ビルの一座がシンシナティにやってきた。花形射撃手のフランクは、ひょんなことから女性狙撃手のアニーと出会い、彼女を一座に引き入れることに。腕っぷしが強く快活なアニーに次第に魅せられてゆくフランクだったが...。

面白かったです!色んなミュージカルがありますが本作が名作と言われる所以が分かったような気が。とにかく『雨に唄えば』と並ぶくらい、有名かつ思わず口ずさんでしまう名曲の目白押し!
『ショウほど素敵な商売はない』『They Say It's Wonderful』『Anything You Can Do I Can Do Better』などなど、これでもかというくらい一度は聴いたことある楽曲がたくさんあって、むしろこれアニーの曲なんだ!とびっくりすることも多々。

政治的理由で長年お蔵入りしていたと聞きましたが、確かに若干の女性蔑視とネイティヴアメリカンの方への差別が見て取れたのは確か。大好きなハワード・キール演じるフランクが、口説き方とかはとてもカッコいいのに、いざアニーが自分より射撃が得意って分かった瞬間スネ始めるところとか、あとあのラストとか(笑)女性としてはなかなか腹が立つシーンが多かったです。
ネイティヴアメリカンのシーンは、かなりステレオタイプな描き方をしているとは思いつつも、アニーが一緒になってダンスするシーンは太鼓のドンドコ感も相まってテンション上がりました(笑)。

ベティ・ハットンの快活な感じ、『カラミティ・ジェーン』のドリス・デイを思い出したけれど、ベティの方が本当に運動神経がありそうというか、よりボーイッシュなので本当に射撃がうまそうに見えました。
本作以降、あまり大作には恵まれなかったようですが、本作のアニー役の彼女はキラキラ溌剌としていて印象的でした。

サクッと見られる明るいお気楽ミュージカル!時代も少し感じるけど、ミュージカル好きは必見です。
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