日本の音楽界に突如としてキューバブームを巻き起こしたブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ。
私も2000年の来日公演にイソイソと出掛けて行った一人です。
キューバ音楽に全く関心が無かったその頃の私があのアルバムを聴いた途端に「こっ、これはっ!」と感じて東京国際フォーラムまで駆けつけました。
でも、私と同じ人結構多かったのでは?と思います。
バンドのメンバーは読みにくい名前の老人ばかりで、どちらかというと大人しいステージでしたが、久しぶりに音楽そのものの素晴しさを堪能できたステージでした。
ヴィム・ヴェンダースは彼等のステージとメンバーの紹介そしてキューバの街並みと人々を撮しています。
一番感じるのは彼等の音楽が生活に根差しているように感じること、生活と共にあることです。
キューバの街並みや人々を撮していなかったらそうは感じなかったでしょう。
またメンバーそれぞれのカッコいいことといったら……
ハットやサングラス、葉巻や酒が様になっていることもそうですが、人生のバックグラウンドが魅力的。
まだまだ暑い日が続いていますが、一日の終わりにモヒートでも飲みながら沈む夕陽を見ていたい、そんな気にさせてくれる音楽映画でした。