RIO

ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブのRIOのレビュー・感想・評価

5.0
カラフルな建物 
マレコン通りに打ち付ける強い波
太陽と青空の下
風に舞うキューバ国旗

オマーラ・ポルゥオンドが路地裏を歌いながら
歩くと何気なく女性が歌って横を歩く
1950年代~1960年代に活躍していた
キューバの音楽家が復活する

ルーベン・ゴンザレスが
盲目のアルセニオ・ロドリゲスを
話す姿が渋い 
目がいってます
鮮明に残る記憶の彼方
1940年代の輝かしい時代に

イブライム・フェレールに思い出したように
「今日もあれ持ってるの⁉」とルーベンが聞くと
イブライムが「ああ持っている」と
シャツをたくし上げる
お腹とベルトの間には
聖人サン・ラサロの黒い杖
神様のことは何も知らないみたいだけど
とても大切にしている

オープンカーで派手に登場するコンパイ・セグンドは
キューバ音楽に精通している
今回のアルバムは
彼の歌った曲をプロデューサーが選曲しているそう
ハバナに住んでいても作曲の時
心は故郷の
サンティアゴに向いている

ティンバレスを叩きまくってる
アマディート・バルデスが言っている言葉がいい
「国籍や場所は無関係 メッセージが届くことが大切なんだ
 気持ちを集中させると何かが流れるバルブのようになる
 そのメッセージを受け取りたいと思う人が受け取ってくれる
 それを受け取ってくれたことを私は神に感謝する
 メッセージの仲介者になる事ができたことを
音楽はとてもスピリチュアルなものなんです」

キューバの乾いた風を感じる

死ぬまで音楽人生を貫く
この国でキューバの巨匠たちが
白い歯を見せて演奏している
RIO

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