ほおづき

いまを生きるのほおづきのレビュー・感想・評価

いまを生きる(1989年製作の映画)
3.5
勉強一筋な学校で、異端児な先生に影響されてしまった真面目一直線だった生徒達が
夜な夜な隠れて集って不真面目なことして浮かれちゃった結果、案の定調子に乗ったマジメくんが大事件をおかしちゃう映画。


この映画、たぶん学生の頃に観た気がするんだけど・・・
詩の朗読の会とかいう
夜な夜な集まってただ詩を朗読するだけって行為に
「俺たち今悪いことやってるな!」「うん!」
みたいな
「今までやった一番の悪事は夜更かしです!キリッ」くらいの
まったく悪事観の無い行動に拍子抜けしまって、まったく感情移入できなかった思い出。

さらに、マジメ男子生徒くん達の女性へのアプローチや奇行の数々は、アニメ同好会のオタク集団みたいなものに近いものを感じて、終盤まで恐怖と気持ち悪さしかなかった挙句に、どう考えても先生全然悪くないのにトバッチリで学校クビになっちゃうところに
感動映画特有のご都合主義展開を感じてしまった・・・


のに!!

それまで何もしてこなかったイーサン・ホークが最後に突然しゃしゃり出てきて視聴者を大号泣させるから、ハリウッドの感動させる技術って凄いな~って思わせられた映画。


父親や学校が絶対的存在だったっていう時代だからこその感動映画なのかもしれないけど
ラストの机の上に立つところが泣けるのは謎・・・・

よくある手法だけど
荘厳なBGMが流れて人が一人ずつ立ち上がっていくシーンって卑怯。