みかん

いまを生きるのみかんのレビュー・感想・評価

いまを生きる(1989年製作の映画)
4.0
厳格な規則だらけの全寮制名門進学校にやって来た新任の英語(=国語)教師キーティングが、教師や親の言いなりではなく、自分で自分の人生を生きることの大切さを型破りな授業で教えていく青春学園ヒューマンドラマ。

とにかく、キーティング先生は学生時代に詩のサークル作ってたり国語教師なだけあったりで、多彩な詩の引用に基づく名言のオンパレード。

先生の授業の話は、2014年のAppleのiPad AirのCMでもそのまま使われてたりして、何気に話題になってたはず。

今の時代でも、子供じゃなくて大人でも、その知的で素敵な話にワクワクしたり感動したりで心に響いてきます。

破天荒な授業に初めは驚く生徒たち。

詩をただ論理的に読解する生徒たちに、詩は心で感じて読むものということを伝えるため教科書破らせちゃったり。

物事を一つの視点だけから見るんじゃなくて、色んな視点で見ることを教えるため、いきなり机の上に立っちゃったり。

どんどん先生に惹かれ、自ら考えて自分の人生を生きる素晴らしさに目覚めていきます。

過去の卒業生たちの集合写真やトロフィーなど記念品が飾られた部屋で、「カーペディエム」(ラテン語で今を掴め、今を生きろなどの意味)を教えるシーンよかったです!

風景もキレイで、それこそ詩的な美しさを感じました。

終盤はまさかの衝撃の展開に、それほど親の言う通りに従って生きなければならないと追い詰められてたのか…という悲しみもあり、ハッピーエンドとはいえなかったけれど、ラストの教室の生徒たちのシーンは感動以外の何でもなかったです。思わず目頭が熱くなりました!

あと、色々な詩を読んでみたくなりました。先生みたいにスラスラ出てきたらすごくカッコいいだろうなぁw


★1959年、ニューイングランド地方にある全寮制の名門進学校にやって来たOBの新任国語教師キーティング。

今まで親や教師の言いなりで、盲目的に授業をこなすだけだった生徒たちだが、型破りな授業を通して、詩や人生の素晴らしさを教えるキーティングに惹かれ、ついに規則を破って夜集まり、彼がかつて学生だった頃に作っていた“死せる詩人の会”という詩を読み合うサークルを自分たちの手で復活させるが、、。
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