小学生の時に映画館で見て、ガツンときた。
思えば、ここから特撮が好きになった。
円谷プロのQ〜マン〜セブン、東宝ゴジラ、大映ガメラをがっつり食らった。
小5の時に友人と特撮を撮ったりした。怪獣やデロリアンや侍が出てくるめちゃくちゃな話だった(この10年後くらいにまさかこれを地でいくような『レディ・プレイヤー1』が公開されるとは夢にも思わなかった。そんな好きな映画じゃないけど)。
友人は数ヶ月後に転校して、それ以来疎遠になった。
その後、中学生になって「水曜どうでしょう」を知った。
tvkでやってたどうでしょうリターンズのサイコロ６だ。
その頃には少しませて、特撮離れをしていた。
私の中でパンクロックやハードコアが一番かっこいいものになっていた、はずだった。
なのにどうでしょうの次回予告で「ギャオス逃げ去る」が流れた。イントロですぐに分かったし、テロップも予告編そのままだ。ものすごく高揚した。
そして後に本作には洋さん、ミスター、onちゃんが出ていると知った。
大学生の時、テレビのバイトをしていた。
心底うんざりすることがあって、二度とテレビなんかに関わるものかと思った。
憧れていた世界に自分は拒絶されているような気がしてなんだか「踏み外した」ような気分になった。
だけど結局今、脚本を書いている。
人生ってわからない。
3年くらい前、facebookに小5の時に一緒に特撮を作った友人の名前が出てきた。
アイコンはデロリアンだった。
思い切って連絡してみたら、友人はテレビ番組のディレクターになっていた。
しかも私が大好きな、家について行く番組だ。
飲みに行って話したら、友人もガメラの後にどうでしょうにハマり、それでテレビをやりたいと思い、この仕事に就いたという。
私が踏み外したと思っていた道は、ただの長い長い回り道だったのかもしれない。
映画と一切関係ないけど、ガメラとレギオンが札幌の街を壊す様を見ながらそんなことを思った。
