青二歳

忠魂義烈 実録忠臣蔵の青二歳のネタバレレビュー・内容・結末

忠魂義烈 実録忠臣蔵(1928年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

マキノ省三50歳記念のマキノプロダクションオールスター映画。昭和3年製作。編集中にマキノ家大火のためフィルム喪失。不完全ながら編集し封切り。その後さらに戦禍により喪われたが、昭和43年松田春翠のコレクションより発見され再編集公開。現存63分程度。討入りシーンはマキノ監督"間者"シーンを挿入とのこと。
キャスト欄は"マキノプロダクションオールスター"に加え、"伊井蓉峰とその一党"、"勝見庸太郎プロダクション一党"、"諸口十九プロダクション一党"とある。

片岡千恵蔵、月形龍之介ってキャストにあるんだけど…月形龍之介は清水一角ね、なるほど…いや気付かないよ!分からないよ!似たようなイケメンが歌舞伎メイクでわしゃわしゃ出てきて識別できるかい。
しかし20年代の劇映画でこんなコマ少なくてカクカクしてるのか。うーん一部はかなり見づらかった。とはいえ殺陣はすでに歌舞伎や舞台から離れた映画向きの構成になってる。演技のタメるところやメイキャップは新派劇や歌舞伎の支流にあるけど。
また撮影アングルやカットも、分かりやすく工夫されてるのが分かるし、劇映画としてのスキルやノウハウの蓄積が伺えます。現代っ子からすると映画として見やすくなるのはさすがに30年代からですが、早馬籠のシーンや殺陣シーンなんて見事でした。
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