ほーりー

キッスで殺せ!のほーりーのレビュー・感想・評価

キッスで殺せ!(1955年製作の映画)
3.7
去る5月23日はキスの日なんだそうで、ちょっと遅くなりましたがキスに関連した映画を。

本当はワイルダーの「ねぇ!キスしてよ」とかの方がイメージ的にあってるんだろうけど、すでに昔レビューを書いているので、本日はロバート・アルドリッチ監督の怪作「キッスで殺せ!」を。

ミッキー・スピレイン原作の「マイク・ハマー」シリーズの一編を映画化した作品で、広い括りでいうと「マルタの鷹」や「三つ数えろ」のようなハードボイルド物だけど、本作はそれまでの作品と比べてかなり暴力的。

主役のラルフ・ミーカーがどちらかというと悪役顔で、それまでのマーロウやサム・スペードといった探偵さんよりもかなり捜査手法が乱暴でびっくりする。

非協力的な解剖医の先生と健康クラブのオーナーのおじさんに聞き込みするシーンなんて凄いもんね。有無を言わさずいきなり暴力だもん。

本作はロバート・アルドリッチが低予算でいいから自分の好きなように作らせて欲しいとお願いした映画だけあって、かなりトンガッタ作品である。

オープニング・クレジットがまず変わっていて、車が道を真っ直ぐ進むのに併せてこのクレジットが上から下にスクロールしてくるんですね(わかりやすく言うと「スターウォーズ」の冒頭クレジットの逆)。

だからクレジットも、

↓↓
MEEKER
RALPH
starling

DEADLY”
“KISS ME
↓↓

みたいな感じで上からスクロールするので、一瞬、頭の中が???になる。しかもBGMがカーラジオから流れる歌声と女のすすり泣きという強烈さ。

また強烈といえば、主人公の親友である修理工のおじさんもかなり強烈のキャラで、何故か車のエンジン音が口癖で、例えば……

「マイク!今日も決まってるな!ヴァヴァヴーン!」

みたいな感じで話しかけてくる(もう意味わかんないけど面白すぎるぞ笑)

そしてこの映画は、何の予備知識も無く観た人は置いてきぼりされること必至の衝撃のラストシーンが用意されてます。

それこそ、例えるならまさにヴァヴァヴーン!!みたいな感じのラストでありました(;゚Д゚)

■映画 DATA==========================
監督:ロバート・アルドリッチ
脚本:A・I・ベゼリデス
製作:ロバート・アルドリッチ
音楽:フランク・デ・ヴォール
撮影:アーネスト・ラズロ
公開:1955年5月18日(米)/1955年10月29日(日)